支援情報ピックアップ Back Log
(2007.04.26)
| ・「中小企業のための情報セキュリティ対策基礎セミナー」の開催 | |
| ・動画で見る企業事例「企業未来!チャレンジ21」の新作配信 | |
| ・「虎ノ門セミナー ビジネス塾(5月分)」の開催 | |
| ・「初級プレゼンテーション戦術セミナー」の開催 | |
| ・「OECD国際カンファレンス」の開催 |
| ・「第33回バイオビジネスサロン−ポリフェノール配合機能性食品の開発(仮題)−」の開催 | |
| ・取引先の突然の倒産でも安心!「経営セーフティ共済」の迅速貸付制度 | |
| ・「講演会 成功する産学連携」の開催 | |
| ・「イタリア・トスカーナ州ICT産業セミナー・ワークショップ」の開催 | |
| ・ISO認証取得導入無料セミナーへの参加者募集! |
| ・「東工大横浜ベンチャープラザ施設見学会」定期開催のお知らせ | |
| ・「蘇州市呉中区企業誘致セミナー」の開催 | |
| ・「インド投資セミナー グジャラート州の投資機会」の開催 | |
| ・改正消費生活用製品安全法対応 中小企業PL保険制度新規加入者募集中! | |
| ・商工中金広報誌「ちゅうきんだより」春号を発行しました! |
| ・平成19年度版「中小企業施策利用ガイドブック」及び「リーフレット」を発行します!(中小企業庁) | |
| ・「中小企業国際化支援アドバイスの窓口相談」の支部展開 | |
| ・「東工大横浜ベンチャープラザメールマガジン」の配信 | |
| ・ライフプランを検討中の方必見!小規模企業共済制度の分割共済金支給 | |
| ・「夜間相談」を4月から実施しています |
| ・ISO認証取得導入無料セミナーへの参加者募集! 追加 |
| ・4月18日は「発明の日」! 平成19年度「発明の日」記念事業の開催 | |
| ・加入するなら今!「経営セーフティ共済」への加入を | |
| ・「グッドカンパニー大賞」の推薦を受付けています | |
| ・神奈川県と商工中金が連携したローンの創設について 〜「神奈川イノベーションサポートローン」〜 | |
| ・「土曜相談」の開催のお知らせ |
| ・「JAPANブランド育成支援事業」19年度事業の募集始まる | |
| ・「ビジネス・マッチング・ステーション発表説明会」の開催 | |
| ・「ジョブカフェver2.0 〜未来会議〜」の開催 | |
| ・「第1回 中小企業産学官連携推進フォーラム」の開催 | |
| ・悩めるベンチャー社長必見!人材確保の手引き集 〜「ICTベンチャー人材確保ガイドライン」のご案内 |
| ・「第32回バイオビジネスサロン−ベンチャー企業が他社と技術提携する 場合の留意点−」の開催 | |
| ・「中小企業のためのWebマーケティング戦略セミナー」の開催 | |
| ・子供に承継できる大きな財産、掛金の承継通算制度(小規模企業共済) | |
| ・「研究費支援公募事業への応募を見据えた研究発表会」の開催 | |
| ・「貿易実務オンライン講座」の受講者募集! |
| ・パンフレット「正しい下請取引」を発行!(中小企業庁) | |
| ・動画で見る企業事例「企業未来!チャレンジ21」の新作放映のお知らせ | |
| ・「MICアントレプレナーセミナー 第27回」の開催 | |
| ・「日本型IT活用の処方箋セミナー」の開催 〜塩川正十郎氏(元財務大臣)が基調講演〜 | |
| ・ISO27001(情報セキュリティー)など認証取得導入無料セミナーへの参加者募集! |
| ・「2007全国異業種交流・新連携フェア」の開催 | |
| ・「中小企業のための内部統制の考え方セミナー」の開催 | |
| ・「経営セーフティ共済」を賢く活用しましょう! | |
| ・「MICビジネスデザインスクール第7回」の開催 | |
| ・「MIC経営実務セミナー」の開催 |
| ・「中小企業のための知財戦略セミナー」の開催 | |
| ・「中小企業・ベンチャーの育成専門家」の募集! | |
| ・「MICビジネスモデルプランニングセミナー」の開催 | |
| ・「2007先端ロボット技術産学連携フォーラム」の開催 | |
| ・NICT起業家経営塾特別セミナー「ベンチャー経営の実際」の開催 |
| ・「中小企業のための自動車リサイクル法セミナー」の開催 | |
| ・実感してください!『小規模企業共済』のメリット | |
| ・平成19年度「通信・放送新規事業助成金」(情報通信ベンチャー助成金)の助成対象事業を公募 | |
| ・「日本コマーシャル・オープンソース(TM)・フォーラム2007」の開催 | |
| ・「東京商工会議所ビジネスセミナー」の開催 |
| ・「第31回バイオビジネスサロン−米国知財と起業・最新国際技術移転事情−」の開催 | |
| ・「異業種交流・産学連携フォーラム関東ブロック大会in神奈川」の開催 | |
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・小規模企業共済契約者だけの特典 〜契約者貸付制度〜 2月1日より 『災害時貸付け』がよりご利用しやすくなります! |
|
| ・「ASEANにおけるFTA/EPAセミナー」の開催 | |
| ・ISO 22000(食品安全)導入無料セミナーを東京、大阪で開催 |
| ・『「CHECK PC!」キャンペーン』の実施について | |
| ・「資金調達戦略セミナー」の開催 | |
| ・「MICアントレプレナーセミナー 第26回」の開催 | |
| ・「MIC経営実務セミナー(会計実務編)」の開催 | |
| ・まだご加入がお済みでない方へ 経営者の味方「経営セーフティ共済」のご案内 |
| ・「中小企業のための新しい資金調達方法セミナー」の開催 | |
| ・「第4回 日暮里経営セミナー」の開催 | |
| ・NICT起業家経営塾 第4回ICTセミナー「海外情報通信の最新動向」の開催 | |
| ・ISO認証取得導入無料セミナーへの参加者募集! | |
| ・「SIC株式公開セミナー」の開催 |
| ・「賢い経営者必見!節税しながら貯蓄する経営者のための退職金制度」 | |
| ・「事業承継関連実務家向けセミナー」の開催 | |
| ・「MIC起業支援OJT」の受入開始 | |
| ・「ベンチャーフェアJAPAN2007」開催間近! | |
| ・「特許審査官端末」サービス開始 |
| ・平成19年度中小企業対策関連予算案等の概要 | |
| ・「Japan Venture Awards 2007」開催!2月2日は赤坂プリンスホテルへ! | |
| ・「MIC利用者」の募集! | |
| ・「MICビジネスデザインスクール第5回」の開催 |
INFORMATION Back Log (〜2006.10.11)
「ホームページ用Flash素材展示会」の開催
◆当サイトのSeminar Room#2にて管理人が集めたお気に入りの「ホームページ用Flash素材」フリーサンプルの展示を行っています。 期間10月13日まで。 入室はフリーです。
「中小企業にみる『モノづくり』と『知的技術経営』」の開催
◆中小機構と東京理科大学は、標記の共同講座を10月7日と21日に飯田 橋セントラルプラザ(東京都千代田区)内の東京理科大学専門職大学院で開催 します。 製造業の中小企業経営者が、モノづくりに対する取り組みや経営者と しての理念について講演するとともに、同大大学院の教授が、講演内容を教材 にした参加者討議を行うといった形式により進めて参ります。 受講は無料。 定 員は100名。 申込み方法等詳しくは下記URLをご覧ください。
http://www.smrj.go.jp/keiei/tech/015515.html
「2006産学官技術交流フェア」の開催
◆日刊工業新聞社、産業技術総合研究所等は、標記フェアを10月11日か ら13日まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催します。 技術移転先や 共同研究パートナーの発掘、新製品・新技術の需要開拓などを主な目的に、ナ ノテクノロジー、メカトロニクス、環境・エネルギー等の技術分野における産 学官研究開発成果物、移転可能技術、特許、新製品などを出展するほか、研究 開発成果説明会を行います。 入場は無料。 詳しくは下記URLをご覧ください。
http://www.nikkan.co.jp/eve/06sangakukan/
「講演会:優れた中小企業の人づくり〜成功しているメーカー事例に見る創意工夫〜」の開催
◆東京商工会議所では、10月6日(金)、東京商工会議所ビル(東京都千代 田区)において、法政大学大学院教授の川喜多喬氏をお招きし無料講演会を開 催します。 団塊世代の大量退職や少子化が進む中、次代を担う優秀な人材への 技能継承と更なる人材の育成が、多くの中小ものづくり企業にとって大きな課 題となっております。 そこで、同氏をお招きし、製造現場における「人づく り」の創意工夫について、中小企業のモデルとなる具体的な事例を中心に分か り易くお話しいただきます。 定員は100名(申し込み先着順)、参加費は無 料。 お申込み方法等詳しくは下記のURLをご覧ください。
http://event.tokyo-cci.or.jp/event_detail-10129.html
「JETRO BIZMATCH @ CEATEC JAPAN 2006」の開催
◆ジェトロ(JETRO)では、標記イベントを10月3日から5日まで幕張 メッセ幕張イベントホール(千葉市美浜区)のCEATEC JAPAN展示 場内で開催します。 海外企業との提携・技術移転等取引に関心のある国内IT 関連企業を対象にした商談会で、情報家電やITソリューション分野の関連の 有望技術を有する海外企業が出展します。 参加は無料。 申し込み等詳しくは下 記URLへ。 http://www.jetro.go.jp/events/tradefair/20060606629-event
「中小機構虎ノ門セミナー ビジネス塾10月分」」の開催
◆中小機構関東支部では、標記セミナーを10月3日から17日までの毎週火 曜日に3回にわたり、同機構(東京都港区)で開催します。 「営業革新実践コ ース」として、営業プロセスの確立、市場開拓、ビジネスモデル構築について 紹介します。 参加は無料。 定員は30名。 申込締切は9月20日。 申し込み等詳しくは下 記URLへ。
http://www.smrj.go.jp/kanto/seminar/015522.html
「ISO等マネジメントシステム複合化セミナー」の開催
◆中小機構では、標記セミナーを9月21日に同機構会議室(東京都港区)で 開催します。 ISO9001、ISO14001など複数のマネジメントシス テムを導入する企業が増加している中で、本セミナーでは、それらを複合化す る利点や審査動向について解説するほか、実際にマネジメントシステムを複合 した中小企業の活動内容等も紹介されます。 参加費は無料。 定員は100名(先 着順)。 詳しくは下記URLをご覧ください。
http://www.smrj.go.jp/keiei/tokutei/015557.html
「平成19年度中小企業関係概算要求・財政投融資要求」の概要
◆中小企業庁より平成19年度の中小企業対策予算として1,493億円 (対前年289億円増)の概算要求が発表されました。 平成19年度は、(1)地域中小企業の活性化(地域の応援)、(2)中小 企業の発展・再生の支援(企業の応援)、(3)起業・再起業促進や中小企業 で働く人材の支援(ヒトの応援)、の3つの応援を基本に概算要求及び財政投 融資要求がなされます。 詳しくは、下記のURLをご覧ください。
http://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/19fy_gaisanyoukyu.htm
「特許流通シンポジウム2006 in 東京」への参加者募集!
◆独立行政法人工業所有権情報・研修館では、2006年9月14日(木)、 「イノベーション・ジャパン2006」会場内の東京国際フォーラムホールD7(東 京都千代田区)にて、「特許流通シンポジウム2006in東京」を開催し、特許をビ ジネスにつなげるヒント満載の講演やパネルディスカッションを行います。 定員 は240名、参加費は無料ですが、参加するには事前登録が必要です。 詳しくは 下記のURLをご覧ください。
http://www.ryutu.ncipi.go.jp/symposium/index.html 「中小企業のための実践的なIT活用法セミナー」の開催
◆中小機構では、標記セミナーを9月7日に同機構会議室(東京都港区)で開 催します。 企業がIT化を計画する際の検討事項であるIT投資の費用対効果 について、最小の投資で確実な効果をあげるための考え方と具体化策を、事例 を交えて紹介します。 参加費は無料。 定員は100名(先着順)。 詳しくは下 記URLをご覧ください。(済)
http://www.smrj.go.jp/keiei/tokutei/015284.html
COLUMN Back Log (〜2006.10.11)
COLUMN(2006.10.11)売上半減の危機からの大逆転
◆家具小売業界は、売上規模が年々縮小している。 1991年には2兆7千億
円あった市場規模も2004年には半分近くまで縮小、かって3万店以上あっ
た家具小売店も約1万2千店まで減少した。 地域密着の家具小売店として成長
してきた株式会社インテリア計画 (千葉県柏市、川脇秀夫社長)も、バブル崩
壊後売上がピーク時の半分まで減少する。 「このままでは商売を続けられない」
と悩んだ時期もあったという。
◆転機となったのは2004年である。 経営革新支援法の認定を受け商工中金
から制度融資で資金を調達、大型の家具アウトレット「メガマックス千葉ニュ
ータウン店」をオープンする。 床面積3000坪の倉庫型店舗に家具を並べ、
ローコストオペレーションにより低価格志向の顧客ニーズを満たす。 想定を超
える集客で、「当初は朝の4時半頃まで業務をしなければまわらない程」の盛
況ぶりだったという。
◆新業態の発想は「業界のいいところの掛け合わせ」からきている。 家具業界
で比較的好調だった(1)3千坪を超える大型店、(2)低価格のアウトレッ
ト店を組み合わせて、メガマックス千葉ニュータウン店をオープンさせた。 狙
いはあたり、千葉市・船橋市・柏市など広い商圏から集客することに成功した。
2006年3月には神奈川県厚木市にもメガマックスをオープン、経営革新の
認定からわずか2年余りで、売上は2倍以上に急回復している。
◆同社はメガマックスの成功に留まらず、新しいことにチャレンジしつづけて
いる。 「ネットワークを用いた共同購入システム」で特許を取得し、インター
ネット販売にも力を入れている。 「変化しつづける企業体でありたい」と川脇
社長はいう。 時代の変革期に柔軟に対応できる企業にこそ未来は開けてくる。
(中小機構)
株式会社インテリア計画のURL;
http://www.kagu.co.jp/
COLUMN(2006.10.06)事業転換を進めて自立経営の道を拓く
◆ITソフトの世界は日々激変している。 千変万化にどう立ち向かうかで企業
の浮沈が決まる。 システム開発の株式会社永和システムマネジメント(福井市、
小山公一郎社長)は、きっぱり「21世紀に成長するには事業転換しかない」
と脱下請けを宣言。 その大号令が社員の改革意識を高め、自立経営路線を軌道
に乗せた。
◆同社は1980年、福井県内の計算センターを脱し、全国区のコンピュータ
ソフト会社としてスタートした。 折からの銀行オンライン化の波に乗って金融
機関向けシステム設計で業容を拡大し、病院向け情報化システムで経営基盤を
固めた。 当初は下請け的な受託業務が主体だったが、技術領域を拡大して顧客
密着型の自社開発システムを戦力に加えた。 最近では大規模化・複雑化するソ
フト開発に欠かせないオブジェクト(戦略的問題解決)指向の自社ブランドツ
ール「JUDE」を開発して国内外の注目を集め、その自前技術が新規ユーザ
ー開拓に拍車をかける状況となって、自立経営への手応えをつかんだ。
◆創業以来、同社は新分野のシステム開発を積極的に推進し、技術の幅を広げ
てきた。 ロボット分野の技術はその象徴。 同社が開発したロボットプログラム
学習教材は全国各地の中学・高校の教材に採用され、05年には教育ロボット
の研究開発を目的に産学官連携の「楽習(がくしゅう)とロボット協会」を設
立し、今年2月には技術者教育事業として展開する子会社「株式会社アフレル
」を設立した。 さらに、ソフト開発の現場に「JUDE」の活用を広めるため
に子会社「株式会社チェンジビジョン」も立ち上げて、新たな顧客戦略を目論
むなど、ソフト・サービス分野のビジネスモデルの創造には極めて意欲的だ。
◆一貫して攻めの経営に徹している。 掛け声だけではない。 事業改善のために
毎年、売り上げの5%の資金を投入し、若手の発想を取り入れ、日進月歩の変
化に敏感な社風を作り上げてきた。 そこには、「下請けの利益より、自らの技
術と市場から得る利益こそ企業の力」(小山社長)が胸のうちにある。
(中小機構)
永和システムマネジメントのURL;
http://www.esm.co.jp/
COLUMN(2006. 9.28)高分子ポリマーを活用した製品づくりで飛躍する建設ベンチャー
◆建設業を取り巻く経営環境は厳しい。 建設投資が減少するとともに、入札制
度が改正され競争が厳しくなっているからだ。 山口県宇部市の中村建設(株)
(創業1959年、従業者数20人)は、ダムなどの取水、排水工事やのり面の緑化事業とともに、自社製品を開発することで、業績を伸ばしている。
◆数多い製品の一つは、複数の高分子ポリマーを配合した、吸水性の高い素材
を詰めた土のう「水ピタ」である。 河川敷や海岸などに積み上げておくと、大
雨や洪水の際に膨らんで浸水を防ぐ。 膨張速度が速いだけではなく、海水でも
膨らむのが従来品との違いだ。 また、「ミズコシタロウ」は、建設現場などで
発生する濁水のろ過装置である。 小さな分子を吸着する、高分子ポリマーでで
きたフィルターによって、化学薬品を使わずに濁水を処理できるのが特長だ。
◆化学メーカーのエンジニアだった中村廣義社長が、家業である同社に入社し
たのは1975年。 当時、建設業界は活況だったが、独自の技術がなければい
ずれ淘汰されると感じたという。 こうした危機感のもと、中村社長は入社直後
から高分子ポリマーを使った開発に着手した。 高分子ポリマーに着目したのは、
化学の専門誌で新素材として取り上げられていたからである。 高分子ポリマー
に関する研究や試作品の開発など、20年間の努力の末、現在の製品は完成した。
◆同社は製造を外注、販売を商社などに委託している。 販売を始めた2000年以
降、高い性能が評価され販路は順調に拡大した。 NETIS(国土交通省の建
設関係の新技術データベース)に登録され、製品の信頼が高まったことも追い
風となった。 現在では、自社製品の販売が売り上げの半分を占めている。
◆同社の製品開発が成功した背景には、中村社長の先見と20年にわたる努力
がある。 業況が苦しくなってから新規事業に乗り出そうとする企業は多いが、
それでは遅すぎる。 同社の取り組みは、業況が良いうちに将来を見据えて次の
手を打っておくことの重要性を教えてくれる。(中小機構)
中村建設のURL;
http://nakamura-k.jp/
COLUMN(2006. 9.20)現状維持は衰退の道。 常に変革を志向
◆歴史に埋もれることなく、長く輝いている企業は、現状に安住せず、常に新
しい課題に挑む企業スピリットがあふれているものだ。 社齢を感じさせない柔
軟性をあわせ持つのも特色。 業務用カツオだしメーカーの株式会社マルハチ村
松(静岡県焼津市、村松憲行社長)はそうした典型の一社だ。
◆同社は明治元年(1868年)の創業。 カツオ節製造業としてスタート。 以来
140年近い歴史を持つ大老舗だ。 簡単な歴史ではない。 時代の変転も大きい。
その中で、カツオ節部門を大事にしながら、液体状の「鰹(カツオ)エキス」
や、粉末状の「鰹の素」といったカツオだしの商品群を拡充し、食品メーカー
向けや業務用を主力に成長してきた。
◆同社が機能性食品に着目したのは90年代の半ば。 「消費者が食品に対してお
いしさだけでなく、健康を求めるようになりつつあった」(村松社長)ことが
背景にあった。 そうした折、食品メーカーから機能性食品用素材の製造委託を
受けた。 この素材作りには、長年、カツオだし製造で培った抽出技術などの高
い技術力要求される分野だった。 伝統が現代に生きる、だ。 ものごとは、展開
し始めると思わぬ展開に入る。 その受託製造をこなすうちに「オンリーワン技
術を開発したい」(同)との思いが強くなった。 この思いは、初のオリジナル
素材「マックスシリーズ」の研究開発へと結実していく。 そのひとつ「ボニマ
ックス」は文教大学との共同研究で取り組んだ。 カツオの身から抽出したヒス
チジンやタウリン、アンセリンが主成分で、脂肪燃焼効果を見込む。 また、「
ボニマックスPL」は静岡工業技術センターと共同で取り組んだ。 静岡県立大
との共同研究も進んだ。 カツオや海藻から健康促進効果が期待される成分が次
々生み出されつつある。 これらの分野で5年後に5億円という年商をはじき出そ
うとしている。
◆この一方で、新たな柱としてバイオ医薬用の素材開発に取り組んでいる。 製
薬会社向けで、細胞培養の栄養素となる素材で、カツオなどの赤身魚が原料だ。
いうまでもなく既存のカツオだし事業も見直しをはかりつつ発展させていこう
としている。 「現状維持は衰退。常に変革を指向しなくては」と、革新的に伝
統を受け継ぐ考えだ。 創業時の想像を超えて、改めて、カツオから汲みつくせ
ない力を引き出そうとしている。(中小機構)
マルハチ村松のURL;
http://www.08m.co.jp/
COLUMN(2006. 9.16)電子の鼻”でにおいビジネスの一翼を担う
◆人間の鼻に代わって、においを計測する装置が開花期を迎えつつある。 にお
いが計測できればコントロールが可能になるので、工場や商業施設の臭気対策、
食品・化粧品の商品開発などの分野で利用が急拡大しているわけ。 ここでも先
導役は中小企業で、におい測定のパイオニアを自負する株式会社双葉エレクト
ロニクス(横浜市、川本幸一社長)も“電子の鼻”と銘打つにおい情報管理シ
ステムに注文が増え、本格的なにおいビジネスの到来を実感している。
◆においを計測する技術は、悪臭測定を超える技術領域である。 そのにおいを
機械で計測するには、人間の臭覚に匹敵する機能が必要。 においの強さ(強度)
だけでなく、性質(香質)も分析しなければならない。 同社は従来品の10数
倍の感度を持つセンサー素子を開発し、軽質系(良いにおい)と重質系(悪い
におい)の測定結果をベクトル表示し、一目で検査結果がわかるようにした。
においのデータベース化に苦労したが、独自の分析ソフトを開発して解析能力
を高めた。 生ゴミや産業廃棄物などで発生する複合臭気も測定できる装置を開
発し、定点観測型に加えて、電池で作動する携帯型も実現した。 その大半は当
社だけのオンリーワン製品で、これらの技術開発がにおいの機械計測を普及さ
せ、ニュービジネス形成に一役買うことにもなった。
◆同社は1982年、現社長の川本さんが大手通信機器メーカーをスピンアウ
トして創業した。 当初は電話交換機に関連する仕事を主体としていたが、バブ
ル崩壊の頃から検査機器の開発に比重を移し、多くの生産現場と関わる中から、
におい測定装置の自社開発へと注力していく。 未来分野に挑戦して、技術開発
の壁にぶち当たった時に、産学連携を進めて難関を突破した。 開発した製品が
オンリーワンであることに自信を深め、地元自治体の助成金を活用し積極的に
打って出た。 その後、公的機関から新技術賞を受賞するなどの評価を得たこと
を機に、製品ラインアップを充実し、昨年以降、本格的な市場開拓に乗り出し
ているところだ。
◆時代は、悪臭対策に止まらず、より前向きな環境・商品戦略としての“にお
い”対策を重要視する風潮に変わった。 「単なるにおい測定装置メーカーでな
く、ユーザーのソリューション(問題解決)提供が強み」(川本社長)とする
同社にとっては追い風だ。 新たなビジネスチャンスの到来が事業発展の本舞台
になるのは間違いない。(中小機構)
双葉エレクトロニクスのURL;
http://homepage3.nifty.com/futabaele/
COLUMN(2006. 9.10)産地の復活賭け、新システム開発に挑む
◆「地域ブランド」がすっかり流行語となっている。 伝統的産地という表現は
まさに地域ブランドの”先輩格“。 だが、伝統に頼るだけでは先細るのが常。
産地が生き残るには、たゆみなく現代化、先端化へ挑戦することが求められる。
先染め織物で知られる播州織の産地、兵庫県西脇市の株式会社片山商店(片山
象三社長)の多品種小ロット織物生産システム開発への挑戦は、まさに、伝統
的産地を今の時代になんとか生き残らそうとする熱情にあふれていた。
◆播州織は、約200年の伝統を誇る世界有数の先染め織物。 片山商店も創業
1913年(大正2年)の老舗の機械商社だ。 現社長は5代目。 代々、地域社
会、地場産業への貢献を社訓としてきている。 商社と名乗るが、機械の販売だ
けでなく、機械の開発やアフターサービスも手がけてきた。 近年、安価な輸入
製品によって播州織産地も打撃を受け、生産量が大幅に減るなど産地経済は低
迷、生き残りをかけ、付加価値が高く、輸入品との差別化がはかれる織り機の
開発が急務となった。
◆ここに、同社を核に地元の産官学が結集し、新たなシステム「多品種小ロッ
ト織物生産システム」の開発がスタートした。 従来、織物製造現場では、経糸
(たていと)の色柄が変わるとその柄ごとに、経糸を準備する必要があり、消
費者ニーズの多様化に合わせて「多品種小ロット生産」するにはコストと時間
が大幅にかかる難点を抱えていた。 この課題に立ち向かったのだ。 苦闘の末、
伸縮特性を持つ経糸を正確で均一な長さで巻き、一本の糸に色柄の異なる九種
類の糸を自動的につなぐことが可能なシステムの開発にこぎつけた。 この結果、
付加価値がついた上、経糸の交換作業がいらなくなり、残糸の活用によるコス
ト低減も生じた。 さらにデザイン性ある新製品開発などにより国際競争力も向
上するなど、多くのメリットをもたらすシステムの誕生となった。
◆この成果は、多くの関係者の協力の賜物であったが、その創造性、革新性が
高く評価され、2005年、第1回のものづくり日本大賞内閣総理大臣賞の受賞と
なった。 伝統にあぐらをかいて失敗するケースもある。 伝統の重さに押しつぶ
されてしまうものもある。 伝統は衰退するものとのあきらめ派もある。 片山商
店の新システム開発にかけた情熱は、それらのいずれもの消極的な行動を見事
にはねのけたものとなった。(中小機構)
COLUMN(2006. 9. 3)顧客への“思いやり”でニーズをつかみヒット製品を生む
◆中小企業が大半を占める金型産業は、優勝劣敗のはっきりした受注型産業だ。
ユーザーのシビアなニーズに応えられる企業が生き残る。 長年、プレス金型を
製作してきた「金型を使わない切削加工」
という逆転発想の独創製品を開発。 それがニーズに合致してヒット製品となり、
いまでは同社の看板製品に育った。
◆アルミサッシの多くは金型を用いたプレス加工で製作されるが、同社が開発
した加工機「Sash−IN」は金型を使わない。 独自のコントロール機能を
持つNC(数値制御)を内臓し、切削加工方式で多様な形状のアルミサッシを
製作する。 小型な卓上機ながら3〜5メートルもの長尺材料が加工できるのも
業界初のセールスポイント。 金型不要だから費用負担が少ないうえ、この装置
を量産ラインに組み込めば各種サッシの多品種少量加工が実現するのでユーザ
ーのメリットは大きい。 特に、長尺材料が加工できる小型機は他にないので、
アルミサッシ分野だけでなく、木材や樹脂製品分野への利用も有望視されるな
ど今後の期待は強い。
◆同社は1968年、金型メーカーが集積する愛知県に創業した。 当初から金
型製作に特化し、アルミサッシのプレス金型とプラスチック部品の射出成形用
金型を強みに業容を拡大してきたが、金型業界の競争は激しい。 技術力を強化
するために、産学連携を進め、そこから「Sash−IN」が生まれた。 新装
置がヒット製品化したことで、業績面で安定度を増した点は大きい。 加えて、
金型不要の新発想は同社の技術開発や製品づくりにもインパクトを与え、ユー
ザーが求める多様な加工に対応するNCプログラムの作成という新たなビジネ
スモデルを構築するなど、事業展開にも新味を見せ始めたところでもある。
◆受注型産業はユーザーの発注に左右される宿命にあるものの、「顧客に対す
る思いやりを加えることで、独創的製品が生み出せる」という池上社長。 今後
も金型メーカーに徹するとともに、思いやり経営を貫くことが熾烈な競争に打
ち勝つ武器と決め込んでいる!(中小機構)
COLUMN(2006. 8. 29)震災、豪雪に負けてなるものか
◆快進撃していた新鋭企業に突然、天災が襲う。 企業経営にリスク管理は欠か
せないと理屈では分かっていても、地震、雪害、水害と、次々と天災に襲われ
た企業の苦労は並大抵ではない。 しかし、この苦難をバネに再び成長へ立ち向
かってがんばる企業がある。
◆新潟県を地盤に急成長してきた、牛乳宅配業の有限会社ミルズ(長岡市、林
征司社長)がそれ。 斜陽とされてきた牛乳宅配業界をあっといわせた成長振り
で話題となった企業だ。 1995年設立の同社が牛乳宅配市場に本格参入したのは
2000年。 以後、わずか5年余で年商7億3000万円、従業員100名の有力企業に躍
り上がった。 店舗も同県内に止まらず都県含め、10数店舗を開設した。 なぜ急
成長したか。 “配達革命”を起こしたからだ。 牛乳配達の常識、早朝配達は止
め、昼間配達に切り替えた。 「毎日配達」も「週2日配達」とした。冷蔵庫が
各家庭にある今、旧来型の配達にこだわる必要がなくなっていたからだ。 営業
マンを鍛え、家庭を訪ね各顧客向けにより良いサービスを行い、顧客の心をつ
かんだ。 牛乳にこだわらずいろいろな生活用品の注文も徐々に受ける試みも始
めた。 営業ネットワークも、市街地だけでなく山の奥まで広がっていった。 店
舗も新たに倍増しようという快進撃振りだった。
◆そこへ、突如、中越大震災。 県全域に広がっていた店舗網全てが打撃を受け
るという最悪の難は避けられたが、小千谷店、長岡店、三条店の打撃は大きく、
特に小千谷店は顧客が被災した影響を大きく被ることとなった。 大災害となっ
た山古志村にも顧客が広がっていたが、全て届けられなくなってしまった、と
いう。 日頃の配達・営業網をフル回転して被災者の救援に力を注いだことはい
うまでもない。 しかし“閉ざした村”のビジネスが復活するには長い時間が必
要となった。 震災に止まらず、水害、雪害も続いた。 快進撃してきた経営計画
も、天災の襲来で大きく狂わざるを得なかった。 「1年から2年後倒しせざるを
得なかった」。
◆しかし、いつまでもこだわってはいられない。 同社は、この困難こそバネに
と再び成長路線に復帰し始めている。 震災前に芽が出ていた、牛乳以外の扱い
品目拡大を丁寧に始めている。 他の食材、食品の注文も顧客訪問で聞き込み、
セールスチャネルに乗せられるものは乗せていこうとしている。 健康食品や産
直ものの扱いも試みようとしている。 さらに介護用品リースなど新たな分野も
視野に入れつつある。 震災、豪雪を経て、街や村の様子も変わってきている。
少子高齢化の波も一層顕著になってきた。 配達革命で発揮された着眼の良さは
、新たな時代の変化にあわせさらに研ぎ澄まされようとしている。(中小機構)
COLUMN(2006. 8. 23)苦境をテコに世界を狙うパワーを備えたプレス機メーカー
◆製造業の必須設備といわれるプレス機械。 油圧方式が主流のこの分野にも技
術革新が進行し、サーボモーターで駆動するサーボプレス機が注目を集めてい
る。 その火付け役でもある株式会社アミノ(静岡県富士宮市、網野廣之社長)
は、この新機種で世界最大級の加圧能力を実現して一躍脚光を浴び、業界に新
風を吹き込んでいる。
◆プレス機械は、金属などの被加工材を金型の間に挟み込み、強い力の上下運
動(スライド)によって被加工材を押し付けて金型と同じ形状を作り出す。 ス
ライドの駆動には油圧式と機械式があるが、同社はモーターで駆動する新発想
を取り入れ、社運をかけてサーボプレス機の開発に取り組んだ。 苦節10年余。
21世紀入りと時を同じくして、困難視された加圧能力の世界最高(2万
5000キロニュートン=約2550トン)を実現し、競争力を備えた。プレ
ス機の生命である強い圧力を達成したうえ、調節が自由で油圧式に比べ省エネ
・低騒音・低振動なのが特徴。 これらがセールスポイントとなって、自動車の
高張力鋼板など高強度素材加工分野などにユーザーを急拡大し、いまでは売上
げの60%以上を占めるメイン製品に育った。
◆もともと同社は油圧プレス機メーカー。 1930年に創業し、一時は金型メ
ーカー向けのトライ用ダイスポッティングプレス機で国内シェアトップを占め
ていたが、バブル崩壊後に転機が訪れる。 売上げ急減して苦境に陥ったが、リ
ストラは避けた。 その人員を技術開発とユーザー開拓に振り向け、体質改善に
注力した。 その辛抱の結果、サーボプレス機のほか、多品種少量生産に対応で
きる板金加工法などを開発し、併せて設計・製作会社を中核に、販売会社、メ
ンテ会社、金型・少量生産担当会社、米国法人という5社体制を確立した。 今
後さらに適材適所の人材を配置して役割を明確にし、そのグループ力で世界市
場を狙うという戦略だ。
◆ものづくりの基本となるプレス機械だが、「工作機械などに比べると技術革
新が遅れていた」と網野社長は振り返る。 足元を直視して技術開発を優先した
メーカー気質と、リストラの危機を乗り越えた社員パワーが、新たな発展の原
動力になっているのは間違いない。(中小機構)
COLUMN(2006. 8. 15)老舗とは守るものではなく攻めてこそ発展
◆ 大正3年、1914年の創業といえば、相当の歴史であり老舗だ。 煮豆、佃煮、
惣菜一筋で、間もなく一世紀になる菊池食品工業株式会社(東京都板橋区、菊
池幸社長)が、その老舗の食品メーカーである。 しかし古くさくはない。創業
以来、原則添加物を使わず、“安心・安全”にこだわってきたというと、いか
にも保守的、頑固と見られがちだが、それがどっこい、のびのびとした攻めの
戦略で業容を拡大してきた。 伝統を守るに必死で、結果、時代に置き去りにさ
れるのではなく、老舗という“信用”を土台に、新しい課題への挑戦を加速さ
せる若々しいメーカーの姿がそこにある。
◆1999年は同社のエポックであった。 同社が伝統的に強みとしてきた黒豆部門
が同社の新たなページを開く新商品を生んだのだ。 健康飲料「黒豆エキス サ
ラサラ」がそれ。黒豆の持つ健康性に着目し、長い間、研究を重ね、黒豆の煮
汁を濃縮した画期的な健康飲料で、満を持して市場投入したもの。 同時に、顧
客との新しい取引関係を築こうと、「サラサラ」の販売を同社としては初めて
通信販売だけで売り出した。 大当たり。 時代の健康志向というタイミングと、
「One to One」コミュニケーションという新しい売り方が相乗して、
市場をつかんだのだ。 2003年、ベルギーで開かれた食品コンクール、モンドセ
レクションで金賞を獲得するという朗報も追い風となった。 同コンクールは世
界的に権威のあるコンクールで、とくに金賞は「食のノーベル賞」ともされ、
市場の評価は高い。 そのうえ、同社は以後、 3年連続で同賞を受賞、このこと
で「国際優秀品質賞」の受賞もする。 2003年10月、銀座 6丁目に、アンテナシ
ョップ「銀座黒豆エキス研究所」をオープンした。 同社にとって新しい装いの
出陣となった。
◆もちろん、新分野ばかりに傾斜している訳ではない。 「黒豆の菊池」といわ
れる同社、本来の煮豆の基盤固めも着々、怠りない。埼玉の煮豆工場をしっか
り固める一方、佃煮・惣菜専門工場を函館に開いている。 「マネされても、マ
ネするな」(菊池社長)が同社のポリシー。 伝統商品群を固める一方、食品市
場の風の変化をかぎとりながら、柔軟に、オリジナル商品の開発、商品化に挑
んでいる。(中小機構)
COLUMN(2006. 8. 2)“ナンバーワン”製品で世界を狙う九州パワー
◆九州地域に半導体産業が根を張り、新興のシリコンアイランドで頭角を現す
地元企業が続出している。かつて石炭産業が栄えた筑豊の近郊に創業した上野
精機株式会社(福岡県遠賀郡水巻町、上野昇社長)はその代表格。地元では産
業構造転換に貢献するとともに、技術が勝負の半導体製造装置の分野で世界市
場に「UENO」ブランドを広めつつある。
◆同社の創業は1972年。まだ半導体の製造装置がない時期に、ゲルマニウ
ムダイオードの製作に使用する精密治工具メーカーとしてスタートした。下請
け企業では発展性がないと見極めて、半導体製造装置に本腰を入れ始めたのは
82年頃。自社ブランド製品を持つことにこだわり、持ち前の精密技術が発揮
できる製品分野に特化する道を選んだ。それが半導体の特性をテストする「テストハンドラー」である。高品質な半導体生産には
不可欠の装置だが、競争が激しい。独自性を重視し他社にも増して装置の小型
化と処理能力の高速化に心血を注いだ。その努力が実って国内大手をはじめ、
米国、中国などの半導体メーカーに採用され、国際的な自社ブランド製品を実
現することになる。
◆今日、半導体メーカーの工場は無人化が一般的である。生産ラインを自動化
する半導体製造装置こそ高度な技術の集合体で、技術力で優劣が決まる。同社
のテストハンドラーは98年に第1号機を製品化して以降、世界トップ水準を
更新し続け、05年の新製品では1時間当り3万6000個という最高速処理
を達成、1台の装置で最終特性テストと収納テープへの梱包も行うようにして
ユーザーの目を引き付けた。同様に、後工程用の製造装置も小型化・高速化を
追求してシェアを伸ばした。いまでは従業員130人を擁する中堅メーカーに
規模を拡大し、業界の先頭集団に加わる勢いだ。
◆「やるからにはナンバーワンになる」が上野社長の方針。そのために技術開
発を優先し、人材投資にも極めて積極的だ。基本技術から積み上げて、世界ナ
ンバーワンの製品を増やすという。そこに「九州から世界へ」の経営戦略が見
えてくる。(中小機構)
COLUMN(2006. 7. 26)
世界一の“光コム企業”を目指すベンチャー
◆未来産業の光通信分野では、ブロードバンド(高速大容量)の進展とともに、
高精度の光計測と光源が必要とされている。そのトレンドを見越して光コム
(光周波数コム発生器)技術を事業化し、4年程前に創業した株式会社光コム
(東京都目黒区、朝枝剛社長)は、新技術名を社名に刻んで知名度を上げ、世
界一の光コム企業を目指して勢いづいている。
◆同社は2002年、東京工業大学発ベンチャーの「株式会社光コム研究所」
として創業した。当時、同大学院の研究室助手だった興梠(こうろぎ)元伸常
務が「光コム」という概念を生み出し、その研究成果を事業化するために起業
した。その直後に、興梠常務が技術を担当し、企業経営の経験のある朝枝剛氏
を社長に招聘して戦略・体制を整えた。光コム技術は直ちに光産業や通信業界
のプロの目に止まり、独自に開催するセミナーにも人気が集って、その都度ユ
ーザー層は拡大した。事業拡大に勢いが出てきたことを背景に、この7月から
は社名を「株式会社光コム」に変更し、経営の第2ラウンド入りを宣言したと
ころだ。
◆光コムとは、別の領域と思われていた光パルス発生技術と光周波数安定化技
術を融合したもの。この技術を使えば、数百テラヘルツの光を電磁波として制
御でき、光通信のデータ転送を高速化した超ブロードバンド化も可能になる。
最初の応用分野は光周波数を正確に決める光計測器。ここで実績をあげた同社
は、光通信用光源や光の波形や周波数を制御する光シンセサイザーなども実用
化した。いずれも未知数の市場性を持つ製品群なだけに、周囲の期待も大きい。
◆何とも頼もしいのは、突出した技術を強みにしていること。その技術力で、
創業間もない新生企業ながら、「波長(λ)を越える光周波数(f)の時代を
拓く」(朝枝社長)と自信満々。勢いづく未開技術への挑戦から目が離せない。
(中小機構)