∟定例会 ●化学物質過敏症とは |
●化学物質過敏症(Chemical Sensitivity:CS)とは 化学物質過敏症は、ごく少量の物質にでも過敏に反応する点ではアレルギー疾患に似ています。最初にある程度の大きい量の有害化学物質に曝露されると過敏となり2度目に同じ物質に少量に曝露されると発症する、とされています。 <化学物質過敏症の主な症状> 自律神経障害: 発汗異常、手足の冷え、易疲労性 精神障害: 不眠、不安、鬱状態、不定愁訴 気道障害: 咽頭痛、口渇 消化器障害: 下痢、便秘、悪心 眼科的障害: 結膜の刺激障害、調節障害 循環器障害: 動悸 免疫障害: 皮膚炎、喘息、自己免疫異常 これといった特徴がなく疲れや軽い風邪、更年期障害と思われがちです。 <原因となりうる物質> 化学薬品: 殺虫剤、除草剤、抗菌剤、消毒剤、防虫剤、漂白剤、 洗浄剤、家庭洗剤、化粧品、油類 有機溶剤: 塗料、各種クリーナー、シンナー、芳香剤、ワックス、 化粧品、インク、ドライクリーニング 衣料: 布、絨毯、カーテン 金属: 貴金属、重金属 食物: 酵母、卵、牛乳、小麦、蕎麦、豆類、肉類、魚類など 食品添加物: 食品色素、酸化防止剤、人工甘味料、香辛料 生物: 動物の毛、ダニ、かび、羽毛、花粉 医療品: 飲み薬、塗り薬、点眼薬 その他: タバコ煙、ガス、排気ガス、大気汚染物質 <治療> ①原因物質からの隔離 ②身体状況の改善 ③体内からの有害物質の排出 とされています。 (石川哲 公衆衛生1997 看護1998を参考にまとめました) ●電磁波過敏症について 化学物質過敏症と電磁波過敏症の併発率は80%といわれています(ウイリアム・レイ
米国ダラス環境医学センター)。 参考: 「電磁波過敏症」 大久保貞利 緑風出版 「電磁波・化学物質過敏症対策」 加藤やすこ・出村 守(監修) 緑風出版 ●低周波音症候群について 化学物質過敏症・電磁波過敏症とともに低周波音症候群を発症した人もいます(大久保貞利)。 参考: 「低周波音症候群」 汐見文隆 アットワークス 2006年 |
|
|
|
|
Copyright (C) 2008 CS和の会 All rights reserved.